2014年6月20日 (金)

ルポ『貧困大国アメリカ』

随分長い間更新しませんでしたね。アクセスしたくださった方、ごめんなさい。実はこの春の異動で思ってもみなかった遠くへの単身赴任。お引越しやら、新しいところでの仕事やら、何ともあわただしい日々を送っていました。

で、新しい記事も書いていきたいのですが、その前に今日は、転勤内示の直前に書きかけていたものをまずはUPしますね。以下3か月前の記事でーす。

何とブログ記事は3ヶ月も更新していなかったようですね!仕事はそこそこ忙しかった時期もあるけれど、まあちょっと気力が低下していたからかも・・・

新年になって『ルポ 貧困大国アメリカ』、第2弾『ルポ 貧困大国アメリカⅡ』、最新刊『(株)貧困大国アメリカ』をずっと読んでいました。帯に「日本の近未来を暗示する 衝撃の第2弾!」とあります。大国のエゴ、数々の矛盾は抱えつつもアメリカンドリームの国、子供の頃から多かれ少なかれアメリカに対しては憧れをもっていたであろう我々世代にとっては、ルポが伝える新自由主義が内部から蝕んでいる病めるアメリカの姿はまさに衝撃的です。

ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書)

9.11、リーマンショック、この2つのエポック以後、アメリカは社会の貧困化が加速している。途方もない貧富の2極分化が進み、中間層を含む多くの市民が貧困にあえいでいるというのです。貧困ビジネスが弱者を狙っている。

日本はその後を追っている?と考えると末恐ろしくもなってきます。9.11の後にアメリカで起こったことが3.11の後に日本で起こりつつあるという仮説。いや警鐘。

こういう問題にはやっぱりアンテナを高く張って関心をもっていなければと思いました。

2013年11月 3日 (日)

韓国の小学校教科書で学ぶハングルリーディング

 ずっと昔に買ってあったテキストを最近引っ張り出してCDを聞いています。『韓国の小学校教科書で学ぶハングルリーディング』小学生用だからと言ってあなどれません。私たち日本人成人にとっては漢字語よりも韓国の固有語の方が難しいですからね。

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 その中の一つ『三年峠』を音読しました。皆さんはこの昔話をご存じでしょうか。そこでころぶとあと3年しか生きられないとの伝説がある峠。ある日おじいさんが峠でウサギに出会い驚いてころんでしまいます。おじいさんはあと3年で死ぬんだと意気消沈します。そこへ近所の男の子が来ていうには、「おじいさん、心配しないで。三年峠へ行ってまたころんでよ。1回転ぶと3年生きられるから、2回転べば6年、3回転べば9年生きられるってことでしょ。」おじいさんは何度も三年峠に行って転び、そのせいかうんと長生きをしましたとさ。

 

 小学校教科書定番のものがたりはいくつかあるようで。『雉の恩返し』『世宗大王』『納豆鍋』などなど。韓国の小学生がみんな習って原風景として記憶に残るであろうこれらのお話を読んでみることは、韓国人を理解することにつながるような気がします。

 

 実は『三年峠』はあるスピーチコンテストの暗唱課題だったんです。私もICレコーダーに入れて何度か聴いて、音読してみているわけです。アナウンサーのように流暢に読むのはなかなか難しいですね。学生たちに負けるわけにはいかないのだけれど・・・ははは

スピーチコンテスト

 三連休初日の今日、快晴。近所の専門学校で開催された『外国語スピーチコンテスト』に行ってきました。英語、中国語、ロシア語もあるんだけれど、もちろんお目当ては韓国語。

 実は今回審査員を頼まれたのです。初めての経験だから、お引き受けして大丈夫だろうかと初めは心配したのですが、発音ばかりでなく自分の考えを堂々と訴える姿勢を審査してほしいとの主催者の依頼に、それならとお引き受けしたのでした。

 韓国の昔話を暗唱する『暗唱の部』と、課題について自分で自由にスピーチする『スピーチの部』がありましたが、一年生は主として暗唱の部に参加。まだ勉強を始めて半年ちょっとなのに、もうこんなに堂々と暗唱できてとびっくりです。みんな随分頑張って練習したんだろうな。

 最優秀賞のスピーチは、内容もとても共感できるものだったし、身ぶり手ぶりのパフォーマンスなんかなくても落ち着いた声でしっかりと訴えるものがありました。さすがです。

 全体的には、同じ年頃の子たち、しかも学習歴もほぼ同じで実力の差も大きくないので、短い時間で採点し甲乙つけるのはとても難しかったです。それでも最優秀賞はもう一人の審査員の先生と意見がぴったり同じで、やっぱりねえと納得しました

 大会の運営も主として学生たちがやっていて、全体にとっても統制がとれて好感がもてました。大学とは違う専門学校の良い面が出ていた気がします。若い子たちしっかりして見えるけど、やっぱりかわいくて、まあ母の気持ちで見ている自分でもありました。 

 それにしても、全員が揃って白いブラウスに黒のスーツ、つまりリクルートファッションだったのは学校の指導なのかなと思ったら、服装は自由だったそうで。今時の学生の改まった席のファッションはこれが定番なんでしょうか。ヘアースタイルまで同じで、どの子がどの子なのかわからなくなりそうで困りました。

 懇親会で学生たちとちょっとお話してみたかったのですが、時間の都合で残念でした。ともかく今日は楽しく、よい経験をさせてもらいました。

2013年10月31日 (木)

韓国日報の記事で学ぶ韓国語リーディング

 書店でも気になったのだけれど、sakuraさんの記事を見て購入することにしたこの本。まだ読み始めたばかりだけれど解説がいろいろ勉強になります。新聞に良く出てくる表現や略語などもまとまっていてgoodです

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 記事の中に、イビョンホンが東北大震災の直後にインタビューを受け、被災した我々日本人に送ったメッセージが載っているんですが、これがなかなかジンとくるメッセージです。

"정부, 기업, 시민.베우.가수 할 것 없이 우리나라 각계각층이 모두 힘을 모아 일본인들에게 희망을 주기 위해 나서야 합니다" "가장 가까운 이웃인 우리가 몯 간절한 마음으로 기원하고 노력한다면 더 이상의 희생이 발생하지 않을 수도 있을 것입니다."

「政府、企業、市民、俳優、歌手を問わず、韓国の各界各層がみんな力を合わせて日本人に希望を与えるため立ち上がらなければなりません。」「最も近い隣人である韓国人がみんな切実な思いで祈り、努力すれば、これ以上の犠牲がでない可能性もあるでしょう。」

"상상조차 하기 힘든 재앙을 맞은 이본 분들에게 제가 어떤 말을 해도 위로가 되기 힘들다는 걸 잘 압니다. 사실 저도 일본인들이 겪고 있을 불안과 공포를 느끼기 때문에 멍하고 남들이 무슨 말을 해도 잘 들리지 않을 정도예요. 이제 정신을 똑바로 차려야 되는데.... 계속 마음이, 머리가 힘드네요. 그래도 지진 한복판에 있는 일본 분들에게 한 말씀만 드리고 싶어요. 어떤 상황에서도 희망의 끈을 놓지 말아 달라는 겁니다."

「想像もつかない災難を受けた日本の方々に、私がどんなことばをかけても慰めにならないことはよくわかっています。実際私も日本人が経験している不安と恐怖に思いを馳せると、途方に暮れ、人に何かを言われてもよく聞こえない程です。今こそ気持ちをしっかりと持たなければならないのに・・・ずっと心が、頭が痛いです。それでも地震のただ中にいる日本の方々に一言申し上げたいです。どんな状況にあっても一縷の希望を失わないでくださいということです。」

続きはこちらhttp://news.chosun.com/site/data/html_dir/2011/03/15/2011031500227.html

また『(月給)88万ウォン世代』など、ドラマに見られる韓国の若者の深刻な就職状況を伝えた記事もあります。

sakuraさんの指摘どおり、音声がなくリスニングやシャドゥウィングの練習には不向きなのが残念ですが、韓国の世相を知る(ちょっと古いので復習する?)にもいい教材ですね。

2013年10月28日 (月)

韓国現代小説をみつめる

 2013年李箱文学賞を受賞したキム・エランさんによるトークと作品朗読が開催されます。キム・エランさんは韓国で大活躍中の若手人気作家。23歳でデビューして以来10年、いろいろな作風をみせてくれている作家のようでこれまで8つの文学賞を受賞しています。以前から気になっている作家でしたが、実はまだほんの少ししか読んでません^^;今回イベントに参加するのを機に、短編をいくつかよんでみたいと思っています。

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 李箱文学賞受賞作品『침묵의 미래』は、絶滅危惧言語をテーマにしたファンタジー。読んでそんなに難しい単語はないのだけれど、何ともとらえにくい、作家は何をいいたかったのだろうか、という作品。だけど結構興味深いです。主人公나は最後の話者の死とともに絶滅した言語の霊。絶滅危惧言語の最後の話者は、『中央』によって博物館に強制収容されていて、そこで最後の瞬間を迎えます。

 今回のイベントは、トークと朗読の他、蓮池薫さんを特別ゲストに迎え公開座談会も開催されるとのこと。楽しみです。キム・エランさんは今回は東京では講演しないようなので、ファンは新潟に集合ですね。

2013年10月 9日 (水)

台風接近

 朝晩少し肌寒い位の日が続いたと思ったら、先週後半から真夏日が続きびっくりしています。28度にならないと絶対に冷房を入れず、働いているわれらよりもお客様に申し訳ない位に「夏は暑く冬は寒い」わが職場でも冷房が入る程の暑さでした。

 これはやっぱり台風の影響だったのでしょうか。今風がかなり強くなってきています。今日は待ちにまっていた女子会でワインを飲む日なのにな。大丈夫かしら

 

2013年10月 1日 (火)

国際会議通訳ノート

 最近『国際会議通訳ノート(일본어 국제회의 통역노트)』を始めました。先日の『日韓通訳セミナー』の講師である矢野先生がお勧めの本です。

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 会議で使われそうな改まった表現を日韓の表現の違いを意識しながら通訳するというもの。40課構成になっていて、例えば第1課は、「ご案内申し上げます。まもなく会議が始まります。ご着席くださいますようお願いいたします。」というような例文が並んでいます。

 そんなに難しい表現ではないですよね。だけど、韓国語でどういうか知らないとちょっと通訳するのが難しいような言い回しもあります。例えば、

①前方の空いているお席より詰めてお掛けください。

②お手元の通訳レシーバーをご利用ください。

③携帯電話はマナーモードにするか、電源をお切りください。

④遠路はるばると足を運んでくださいましたご列席の皆さまを心から歓迎いたします。

⑤本日はお足元の悪いところ、大勢の方々にご出席いただきましてありがとうございます。

皆さんなら何と通訳しますか?(回答例は番号の次をドラッグしてみてください。)

앞쪽의빈자리부터 채워서 앉아 주시기 바랍니다.

자리에 있는 통역 수신기를 이용해 주십시오.

휴대전화는 진동으로 하거나, 전원을 꺼 주시기 바랍니다.

먼 곳에서 어려운 발걸음을 해 주신 참석자 여러분들을 진심으로 환영

오늘 궂은 날씨에도 많은 분들께서 참석해 주셔서 감사합니다.

 マナーモードは「振動(ブルブル)」か。「お足元の悪いところ」なんていう日本語表現はいかに。などなど、会議は決まり文句がいろいろありますよね。例文を繰り返し読んでそんな表現をひととおり身につけたいと思いました。久しぶりの読む練習、最後までやりとおしたいものです。

이철수卓上カレンダー10月

 秋、一年中で一番いい季節がまた巡ってきました。9月は例年になく爽やかな秋晴れのお天気がずっと続き、夏の暑さも冬の寒さもしばし忘れさせてくれるような日々でした。それでも確実に秋は深まりをみせつつ、十五夜、収穫の季節、そして紅葉へと移り変わっていきますね。

 神無月、秋の夜長をみなさんはいかがお過ごしでしょうか。 

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10월

가을이 깊어 갑니다. 깊어 가면서 더욱 그 아름다움 역시 영롱해집니다.

사람의 가을이 또한 자연희 충광처럼 아름다워질 수 있기를……

눈길 주면, 아름다운 가을이 이렇게, 이렇게 반가운 얼굴로 나를 바라보고 있습니다. 누구나 제 인생을 들고 가을 바람속에서 있기 마련입니다. 모두 아름답다 해야지요.

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 秋が深まっていきます。深まりつつ、一層その美しさも澄み渡ります。

人生の秋もまた、自然の風景のように美しくなっていかれますように……

視線を投げかければ、美しい秋がこんなふうに嬉しそうな顔で私を見つめています。誰もが自分の人生を思いながら、秋の風に吹かれているということですね。何もかもが紛れもなく美しいですね。

2013年9月16日 (月)

レルヒさん

 ゆるキャラ全国グランプリ、ご存じですか。くまもんが1等賞になって今やゆるキャラビジネスのさきがけとなっていますが、私のお気に入りは『レルヒさん』。ご存じ日本に初めてスキーを伝えたオーストリアの軍人さんです。きもカワ系でしょうか。でも、最近グッズもいっぱい出ているし、季節を問わずあちらこちらに出没して頑張っている姿がいとおしいのです。

 

 

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日本に初めてスキーが伝えられたのは、新潟県上越市の金谷山。毎年『レルヒ祭』では、当時を偲ぶ一本杖滑走をする姿が見られます。

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2013年9月15日 (日)

身の幅知らず

 

最近どういうわけかよく怪我をします。昨日の朝、アスパラガスを切っていてちょっとまな板の上に置いた包丁が右足の甲に落下!先日研いでもらったばかりの手で触っただけで指が切れてしまうような状態だったものだから、かなり深く切れてしまいました。

 

 あわてるし、血はとまらないし、一人でいるときだったから手で傷口を押えていると歩くことも電話することもできないし…よっぽど救急車を呼ぼうかと思ったのですが、近所の外科医院に駆け込んで診察時間外だったけれど縫ってもらいました。包丁は骨のところで止まって幸い指を動かす腱はかろうじて無事だったのですが、皮膚と筋肉がすっぱり切れて口が開いてしまい自分でも中が見えるではありませんか。先生も「あっ!腱が見えますね。びっくりしました。危ない所でした。」などとおっしゃいます。

 

 手術自体は麻酔と洗浄もいれて30分位だったでしょうか。化膿止めと痛み止めのお薬をもらって帰ってきました。無事元どおり治りますように。

 

 ところで、足を怪我すると不便なことこの上ないです。幸い連休だったから良かったものの、家事全般、お風呂などほとんど何もできなくて結局居間のソファで足を投げ出してテレビを見たりして過ごす休日になってしまいました。とほほ。

 

 今回得た教訓。包丁は研ぎすぎるべからず。先日実家に帰ったらあんまり包丁の切れが良いので聞いてみたら近所のおじいちゃんが研いでくれたとのこと。我が家の包丁3丁もお願いしたのです。それが災いして。

 

いや違う。何事にももっと注意深くしなければ。この間だってカーテンを掛け替えていて椅子がひっくり返って転んだばかりなのにね。こういうの「身の幅知らず」っていうのかな。歳を重ねると、あちらこちら少しずつ怪我をして身体がだんだんキズものになっていく感じ。幸いまだ回復力はあるみたいだけれど。ちゃんと気をつけて暮さなければね。

みなさんもどうぞお気をつけください。

 

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