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2011年4月12日 (火)

ビニール狂時代(冒頭から79ページ11行目)

『ビニール狂時代』翻訳文提出sign01今回担当部分で気になったことを書いてみます。

先日もちょっと書きましたが、『ビニール狂時代』はチャップリンの『黄金狂時代』のもじりなんでしょうね。作家はそれを意識しているのだと思いました。ビニールレコードの鉱脈を求めて殺到する世相、本物の鉱脈を手に入れることのできるDJの資質とは?

①ビニールというのは、ここではビニールレコードのこと!だから「レコード狂時代」っていう意味なんですね。レコードのことをビニールレコード、ビニール盤などと呼ぶことを、今回初めて知りましたが、翻訳の時、ビニールレコードとするのは抵抗感がありました。皆さんはどうですか。「ビニール貯蔵所」というのも、うーん。

②저や나を見れば、「私」とのみ訳していたこれまでの私。日本語はこれだけ一人称を現す表現が多いのに、何と怠慢。そこで、今回は「僕」にしてみました。若いDJのたまごは自分のことを何というのでしょう。それから、형っていうのも訳しにくいですよね。名前がわかっているときは、「○○さん」としている字幕なども多いようですが、今回は「兄貴」にしてみました。ちょっと昔っぽいし、クラスメートなんだから、日本だったら余程年が離れていない限り同等の言葉づかいするなあと思って、「訳さない」、「君」なども考えたのですが、妥協?してこういうことに^^;

③冒頭からラップで始まります。最初、吃音なのかな、と思い訳していましたが、ラップミュージック風に講義しているんですね。どうしたら感じが出るでしょうね。まあ、後の方に삐비비・・・とか出てきて、そちらの方が訳すのは難しそうですけれども。

④턴테이블 박스를 사물함에데 넣으며「ターンテーブルの箱をロッカーに入れて」
レコードプレーヤーのことを日本語でもターンテーブルというんですね^^ インターネットで見たら商品カタログにはターンテーブルって出ていました。へえって感じでした。「私物箱」そのままで調べたら、軍隊や学校で私物を入れておく箱とあって、行李みたいなものでしょうか、木製の箱の写真がたくさん出て来ました。昔はそうだったかもしれませんが、今はロッカー式かと思ってロッカーと訳しました。私の子供のころも、学校の教室の後ろの方にあった気がします。

あと、翻訳についてというよりも、ストーリーとテーマに関連し気になったフレーズを挙げてみます。

・레코드판처럼 나는 매일 똑같은 축을 중심으로 회전하고 있었다.(75.7)
 レコード盤のように私は毎日同じ軸を中心に回転していた。

이제 레코드판을 뒤집어야 할 시간이다.(76.2)
 今やレコード盤を裏返さなければならない時だ。

자신의 이름을 직접 짓는다는 건 멋진 일이다.(76.14)
 自分の名前を自分でつけるということは素敵なことだ。

보통 사람에겐 쓰레기나 마찬가지겠지만 우리에겐 보물이었다.(77.16)
 普通の人にはゴミも同じだが、私たちには宝物だった。

음반 디자인을 보면 장르를 알 수 있어야 하고, 판을 한 번 써다듬고 정확한 상태를 파악할 수 있어야 한다.(78.13)
 レコードのデザインを見るとジャンルがわからなければならず、レコード盤を一度なで、正確な状況を把握できなければならない。

탐험을 시작한 지 5분도 지나지 않아 녀석이 금광을 찾아냈다.(79.2)
 探検を始めて5分もたたないうちに、やつが金鉱を探し当てた。

네가 노다지를 발견했으니까 먼저 골라봐.(79.10)
 お前が富鉱を見つけたのだから、先に選べよ。

他にもお気づきの点、感想、何でも書き込みしてくださいね。お待ちしてまーすheart04

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韓国語」カテゴリの記事

コメント

ゆうさん、こんばんはー。
おととい読ませて頂きました(夜明けだったかな?)。
まず照らし合わせずに、ゆうさんの文章だけ読みます。すらーっと読めてしまいましたので、特に何かコメントすることも無くて...。すみません。
사물함ですが、たしかに今はきっとロッカーなんでしょうね。ロッカーは보관함と言うと聞いたこともありますが。
あと私が訳せなかったところ
 p78の8行目の
 「오늘은 대충 하고 끝내」 です。ゆうさんの訳を見て「あ、そうか、命令文なのね」と(^^;)。
余震がヒドく、なかなか勉強に集中できないでいます。いつまでこの揺れが続くのでしょうか。

ハーちゃんさん、一番乗りありがとうございますheart
보관함 ああ、なるほど! そう言えば、ホテルの部屋の貴重品入れにもそう書いてあったような気が(うろ覚えですが・・・)

ハーちゃんさんは東京都にお住まいでしたでしょうか。地震発生1カ月の黙とうをささげたすぐ後に、大きな余震が来て、その後も続いていますものね。余震も原発も、早く落ち着いてほしいです。

ゆうさん、トップバッターご苦労さまでした。
いきなりラップで大変だったことと思います。

①ビニールレコード、ていうのは一般的な言葉なんでしょうか?
調べてみたけど、私もよくわかりません(>_<)
「ビニール貯蔵所」は、私は「ビニール倉庫」としました。たいして変わりませんね…。

②형、てホント、困りますよね~。
学院の同級生で友達だと、日本では年齢が少し違っても名前で呼ぶでしょう。しょうがないので私も「アニキ」としました。

④ロッカーだったんですね!なるほど。
私物箱って何だろな、て思ってました(^_^;)

・初めから6行目 힘들었다 を「体がいうことを聞かなかった」がいいですね!
たんに「疲れていた」とかより、힘들어~、て感じが出てます。

・76ページ 7行目 판 [板]ですが、음반 をここではあえて 판 と言っているので、私は「皿」(さら)としてみました。レコード盤のことを「お皿」、DJのことを「皿回し」というのを聞いたことがあります。

・뒤지다 はみなさん悩まれたのではないでしょうか?
ゆうさんは、その時々で上手く訳されてますね。
やはり、探す、くまなく探す、ひっくり返して探す、漁る、くらいの言葉をその箇所の前後に合うように入れていくしかないのでしょうか。
私はその他に、掘り返す、も使いました。

음반 디자인을 보면 장르를 알 수 있어야 하고,
この部分、私もおぉ~って思いました(>_<)!

①のビニール、私もだいぶ抵抗ありました~。
ところが母にこの話をしてみたところ、昔は本当にビニール製のレコードがあったというのです。
ビニルは2文字、レコドゥだと3文字だからビニルの方がいいのか?とか無駄に頭を使ってましたが(笑)
もしかしたら、韓国では当時はビニール盤が主流で、こっちで言う「ドーナツ盤」「LP盤」みたいな、別名だけどその単語を聞けばわかる、みたいなのがあるのかもしれませんね~。

あと「地下のビニル貯蔵所」って言ってるのを見て、
なんかワインセラーに入ってるワインみたいな感覚になりました。
状態保存にきびしく、知る人ぞ知る、っていう意味と、
「後で閉じ込められる地下室」っていうのをもうすでにこの時点から
醸し出してたんだな~と思うと、読み返してまたドキッとしてみたり。

ひがなおさん
①どうも、ビニールレコードmusicというのは、1940年代にそれまでの壊れやすい素材に代わって耐久性のある画期的な塩化ビニールが使われるようになって生れたことばのようですから、その後ビニール素材が当たり前になってからは単にレコードというようになったのではと推察しています。
・판は「お皿」、「皿回し」ということばもあるんですかsign02へーsign01でした。
・自分の翻訳とコメントをUPした後、他の方の担当部分を見直すのがさっぱり進んでいません。頑張ってこれからやりますからねhappy01

おけいはん。さん、お母さまにお聞きになったんですね。何でもやはりその時代を生きた方に聞いて見るのが正解だな、と思いました。それにしても、おけいはん。さんのお母さまならまだお若いはず。(というか私とそんなに違わないお歳のはず?)レコード事情には弱い私ですcoldsweats01
・ワインセラーですかwineほう!そう言われてみると「ビニール貯蔵庫」というのは、閉じ込められる伏線になっていたのか、と。やっぱり怖いお話ですね。

やっと自分の分を出すことができました。ブログはまだですけど。。。

②私も「僕」と「兄貴」にしました。兄貴って昔っぽいですか?コアラ君は人懐っこそうだから、「兄貴~」っていいそうな感じがしました。

③ラップの訳は難しかったですねぇ。韻を踏むとか、リズムとかいろいろ考えましたが、上手くいかず「み、み、みなさん、ここで、いろんなミチをマナビ、one、two、three、four、three、four、one、two、D、D、DJとなりウマレカワル」としました。ラップってカタカナっぽく聞こえませんか?

・뒤지다!悩みました。
僕の台詞のところでは「ガサ入れ」なんて訳してみました。その他は「掘り返す」にしました。

・「老店主」はいいですね!これ何て言うんだろう?と相当悩みました。私は「店のじいさん」なんてそのまま^^; 主人というニュアンスが伝わらないと思いつつ。

・「粉食屋」も使わなさそうなので「軽食屋」にしました。「腹を膨らませて」というのはおもしろい表現ですね。私は「腹ごしらえをして」にしました。

자신의 이름을 직접 짓는다는 건 멋진 일이다.
ここ好きですheart04


テラさん、コメントありがとうございます。
・兄貴ってことば、昔っぽいって言い方はちょっと違ったかも。日本では本当の兄弟の間では使うけど、年上の他人には普通使わないですよね。使うのは、義兄弟の契りを交わしたちょっとヤーさんっぽい特殊の業界とか、師匠弟子といった間柄で兄弟子を呼ぶ場合とか、そんな昔堅気の世界が多いかなって思ったんですよね。職場なんかでかわいがってもらっている年上の人に対しては「先輩!」っていうのかな、って思って、だけど、クラスメートで先輩とは言わないし・・・と、あれこれ思って、えいっと「兄貴」にしちゃった という経緯。テラさんみたいに、コアラ君が人懐っこそうだからという発想は欠けていました。
・ラップmusicテラさんの訳、いいですーheart04。カタカナにしたところ、英語をアルファベットにしたところ、はぎれよく短いことばにし、順序もちょっと変えてリズムに乗るような文にしたところなど、いいわあsign01
・「ガサ入れ」もいいわあheart01翻訳の楽しみのひとつは、自分の日常生活では決して使うことのない単語やフレーズを使うことかな、と思います。そういう意味で、私はまだ自分を抜け出していないようです。「ガサ入れ」ってことば、もちろん意味は知っているけれど、そういえば自分の人生で使ったことがなかったかもcoldsweats01使える語彙を増やしていきたいと思いました。
・「老店主」はね、結構悩んで思いついたので、特別どうってことのない訳だし、もっといい言葉もあるかもしれないけど、指摘してもらえて嬉しかったですlovely
・それに比べ、「粉食屋」や「腹を膨らませる」はあんまり考えてない訳でして・・・coldsweats02テラさんの「腹ごしらえ」がいいと思いました。

②は私も「アニキ」ですね。
コアラ君は俺(>私は「俺」にしました)を尊敬しているから、
同年代でもアニキって呼びたいっていうこともあるかな~と。
「アニキ」ってたしかに任侠の世界…みたいな感じはありますが、
コアラ君と俺は、師弟関係的なものなので(後半、出てきますよね)、
私は「アニキ」がすっと入ってきました。

ただ、パンマルだったから、
そこが「アニキ」というのと合わない気もして…。
「ヒョン」と呼ぶ相手に、パンマルっていうのがそもそもありうるのかな?

とかいろいろ言っておいて、実は「ヒョン」っていう名前(あだ名)だったりしてhappy02
でも、それだったら「ヒョンア」「ヒョンイ」とかなんとか、名前につけて呼ぶのかな?

いろいろ考えたけど、結論は出ず…でした。

nikkaさん、お返事遅くなってごめんなさい。
「ヒョン」って名前だったっていうの、面白いですねhappy01
「ヒョン」と呼ぶ相手にパンマルっていうの、ドラマでもあったような気がします。
本当の兄弟(姉妹)どおしとか、親しい間柄の場合は、年上でもパンマル意外とよく使うのかなって思っていましたが、どうなんでしょう。
同じ「あにき」でも、「兄貴」と「アニキ」のどちらにするか、悩みは尽きませんね。
親戚などの呼称もたくさんあって、日本語に訳せない(訳すと○○の○○の○○などと長くなる)のがあって翻訳に困りそうですよね。

自分の分を訳してUPして以後、他の方の担当箇所をもう一度見直してと思っているうちに時間ばかりが過ぎてしまいました。週末に頑張りますので、nikkaさんのブログへのコメント、もう少し待っててくださいね。

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